せどり本業では生活が出来ない!独立失敗で借金と家庭崩壊の恐怖に負けた男の物語

ブルブル震える足で一歩ずつ歩みを進め、僕は上司の元に立ち寄りました。
そして・・・
「会社辞めます。独立する事にしました」
と、声を震わせながら僕は独立宣言をしました。
この時、会社の上司からも親からも考え直すように激しく説得されましたが、僕は独立後のお花畑のような自由な世界しか見てませんでした。
現実を見ずに夢ばかり見ていた愚かな人間だった事に気付くのは、それからずっと先のことでした。
誰に説得されても聞く耳を持たずに、独立した瞬間に僕の独立人生が間違っていた事に気付きました。
いえ、正確に言えば『サラリーマンの給料が途絶えた瞬間』から顔面蒼白になってしまったのです。
この記事のもくじ
せどり本業の5大金銭トラブルを独立後に初めて知る
意気揚々と独立をした僕だったのですが、サラリーマンを辞めた直後から金銭トラブルが勃発しました。
それが、独立後4大金銭トラブルです。
- 健康保険料の支払い
- 国民年金の支払い
- 住民税の支払い
- 自動車などの保険関係
健康保険料と国民年金の金額に悲鳴
その中でも独立したら圧倒的に資金的不利になるのが、健康保険と国民年金です。
健康保険と国民年金は、サラリーマンであれば厚生年金という名前になります。
この厚生年金は面白い事に、会社が半分・個人が半分という支払いになります。
つまり、サラリーマンというだけで無条件で会社が半分支払ってくれているのです。
独立後は誰も半額を支払ってくれないので、自らで全額支払うようになります。
つまり、単純計算2倍の出費になります。
僕の場合は独立後に、
- 健康保険:約3万円(妻扶養)
- 国民年金:約3万円(夫婦2人分)
の請求書が毎月届きました。
単純比較をすれば、サラリーマン時代に3万円支払っていた物が独立後は6万円になったという事です。
ちなみに、この出費は想定外だったので、請求書が怖くて怖くて振込恐怖症になってしまいました。
自動車保険料が3割り増しに
また、自動車保険料もしっかりと計算しておく必要があります。
僕の前職は30%の団体割引だったため、独立した事によって自動車保険も3割増になってしまいました。
穴の開いたバケツに水を入れるように、資金流出が止まらないのです。
せどりの仕入れに使う資金なんて、とてもではないけど捻出する事ができませんでした。
せどり本業で失敗しないための基本出費を解説!
個人差はあると思いますが、僕が独立した時に発生した支出を参考に記載します。
あなたが、せどりで独立に失敗して後悔しないためにも、支出項目をしっかりとご確認ください。
【1】毎月必要な資金
健康保険 | 30,000円 |
国民年金 | 30,000円 |
住民税 | 15,000円 |
家賃 | 75,000円 |
水光熱費 | 15,000円 |
通信費 | 22,000円 |
食費 | 40,000円 |
衣装・医療 | 10,000円 |
ガソリン | 15,000円 |
せどり活動費 | 30,000円 |
合計 | 27.2万円 |
※せどり活動費には、仕入れ交通費・消耗品・AmazonのFBA月額料など
ちなみに、合計27.2万円ですがサラリーマンの時は厚生年金や家賃補助などがあり、実質16万円程度で済んでいました。
そう考えると、独立した瞬間に支出が月額11万円も増えたという事になりました。
【2】毎年必要な資金
自動車重量税(軽) | 7,000円 |
自動車保険 | 30,000円 |
車検+維持費 | 10万円 |
確定申告 | 10万円 |
せどり学習費 | 60万円 |
計 | 78.7万円 |
1ヵ月あたり | 66,000円 |
※独立後は、情報量の不足による収入減のリスクを避けるために、副業よりも余分に学ぶ必要があります。
毎月の最低限の生活に必要な資金
27.2万円(月々)+6.6万円(毎年を1ヵ月換算)=33.8万円
注意して欲しいのは、この金額に娯楽は含まれていない事です。
最低限の衣食住が保証出来る金額だという事です。
せどり本業は最低でも月収50万円ないと生活できない
月額33.8万円を稼げば、必要最低限の暮らしを手に入れる事ができます。
しかしながら、ギリギリの生活であれば、たった1回の失敗で資金ショートを起こしてしまう可能性があります。
せどり本業は自営業というリスク
また、サラリーマンの本業を捨ててせどりで独立する人には『退職金』もありません。
だから、退職金で本来手に入れるべき1,000万円〜2,000万円も余分にせどりで利益を出す必要があるのです。
そう考えると、最低でも毎月50万円以上の利益を出さなければ安心できないでしょう。
ちなみに、僕の場合は調子に乗って会社を作ってしまっていたので、毎月50万円の利益を出し続けないと赤字でした。
正直、毎月50万円の利益を出し続けることはかなり苦痛でした。というか心が折れました。
サラリーマンの方が生活費を安く抑えられる
サラリーマン時代であれば、最低生活費は20万円程度になります。
つまり、せどりの収入が例え0円だとしても本業のサラリーマンの給料で不自由なく生活が出来るのです。
(実際に副業せどりをする前は、サラリーマンの給料だけで普通に生活していたので)
副業せどりをすれば、利益は0円でも大丈夫。
独立して本業にすれば、生きる上での最低利益は50万円。
これがせどりで独立失敗する最大の原因です。
あなたはそうならないように、この事実をしっかりと受け止める必要があります。
誰かにそそのかされてテンションだけで独立しないようにする事が大切です。
せどりで本業で生活できるタイミングとは?
前述のようにお話ししてしまえば、独立が怖くなったかもしれません。
もしも恐怖してしまったのであれば、充実の副業リッチライフを楽しんでも良いと思います。
どうしても独立して自由に生きたいという強い希望があるのであれば、独立も良いと思います。
ここで重要なのは独立のタイミングです。
独立のタイミングには3種類があります。
- 副業月収30万円に到達した時
- 二本の収入源が確保出来たとき
- サラリーマンに嫌気がさした時
それぞれ解説します。
【1】副業月収30万円に到達した時
仮に副業月収30万円に到達したとします。
サラリーマンの本業の傍ら月収30万円を達成するとすれば、専業になれば月収60万円以上が見込めます。
普段の時間の使い方は本業に対して副業のほうが短いので、単純計算でも利益は2倍になります。
この場合、独立を視野に入れても良いと思いますが、次の人は独立を見合わせる必要があります。
- 独立して自由を満喫したいと考えている人。
独立後は時間が圧倒的に増えるのですが、自由な時間があってもビジネスに打ち込まなければ収入は増えません。
独立前は
- 本業拘束時間10時間(通勤、昼休み含む)
- 副業時間4時間
以上であったとしても、独立して1日4時間程度しか働かなければお金は減ってしまいます。
本業だった時間をせどりに費やしたいという熱い闘志をお持ちの方であれば、この時点で独立は問題ないという事です。
本業にすれば、自由とそそのかされて本当に自由に過ごしてしまった人は、せどり難民になる傾向が非常に強いので要注意です。
一度自由を味わった人間は、普通の生活でも地獄のような苦痛を味わってしまいますので、安易な独立はNGです。
【2】2本の収入源が確保された時
独立後は、強靭なタフネスをお持ちの方以外は、お金についての強い不安に襲われます。
僕は月収100万円を数ヶ月達成して独立してしまいましたが、外的影響で一時的に月収が30万円に落ち込みました。
このまま収入が途絶えてしまい、ホームレスになってしまうという強い恐怖が芽生えました。
その翌月に再び月収100万円に返り咲いたので良かったのですが、その時々の収入で感情が大きく揺さぶられてしまいます。
これに打ち勝つ事が出来れば良いのですが、プレッシャーが双肩に重くのしかかってくるのです。
これが、月収50万円の場合はどうでしょうか?
外的要因で突如収入が激減する時が必ず発生します。
その時に2本の収入源があれば安心感は違います。
1本の柱が傾いた時に、もう一本の柱にしが見つければ安心ですよね。
月収30万円以上(出来れば月収50万円以上)の収入の基盤を作れば独立は怖くないかもしれませんね!
【3】サラリーマンに嫌気がさした時
僕が独立した最大の原因は、サラリーマンとして一生働くことに嫌気がさした事です。
以前働いていた会社で僕は事務系の仕事をしていました。定時でスパッと帰る仕事です。
ある時、未開の地に現場応援という形で4ヵ月出張に行きました。
そして、出張が終わると同時に別の現場に行く事が約束されました。
事務系から現場系に業務内容が大きく変わるわけです。
業務内容が大きく変わるだけであれば良いのですが、現場系は毎日遅くまで残業です。
多少の残業代は出るので、給料はアップするみたいなのですが、副業月収100万円の継続が困難です。
- サラリーマンとして一生懸命真面目に働いてせどりは諦めるのか。
- せどりに専念するためにサラリーマンを辞めるのか。
絶対安定主義の僕にとって、サラリーマンを辞めるのは怖かったです。
手も足もガクガクブルブル震わせながら上司に辞表を提出するわけです。
何度も何度も説得されましたが、独立しました。
結果的に、不安で再就職する羽目になったのですが、一度辞めたお陰で見える景色が全く変わりました。
また、当時の会社に不満が大きかったので、辞めたことに対する後悔は1mmもありません。
唯一後悔があるとすれば、10年間の付き合いの同期と疎遠になった事くらいです。
(数名は今も変わらず仲良くお付き合いしていますが)
ですので、今の会社が嫌で嫌で仕方なく、あなたが大きな変化を望んでいるのであれば、一度独立という選択をしてみても良いかと思います。
新しい世界があなたの目に映し出されることでしょう。
もちろん、最低でも副業月収30万円を確保出来ているという前提ですが。
まとめ
せどりで稼げるようになってくれば、あなたもいずれ独立をしたいと考えているかと思います。
その気持ちに大きく賛同してあげたいのは、僕の正直な気持ちです。
一度きりの人生なんで、やりたい事をやってみても良いと思います。
しかし、僕たちは大人としての責任もあるわけです。
- 結婚すれば、妻と運命共同体になります。
- 子供が出来れば、お金が必要になってきます。
- 老後のために貯金もしておく必要があります。(年金期待できないので)
生きていくためには、お金が必要になってきます。
独立は本当に素晴らしいものですが、僕の知ってる人でせどり難民になった人は非常に多いです。
また、そんな話も色んな場所で聞いています。
あなたには安全に、ノーリスクで独立して欲しいと思います。
独立は急ぐ必要は全くないと思います。
『急がば回れ』と言いますが、まさにそれです。
安全に渡れるように、足元をしっかりと踏み固めて歩いていきましょう!
もしも、あなたが独立に悩んでいるのであれば、一度踏みとどまって考えてみる良いきっかけになると思います。
最後までご覧頂きまして、ありがとうございます。
PS.
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それでは、失礼します。