輸出ビジネスは儲からない!円安なのに利益が出せない6つの理由を徹底解説
「輸出ビジネスは儲からないですよ!」と言うと「円安なのになぜ?」と思われる方が多いでしょう。
確かに単純に考えれば、これまで1ドルで売ると「100円」入って来ていたのが、円の価値が下がって「150円」入るようになれば儲かると考えられます。
しかし、輸出ビジネスで儲けるのはそう簡単ではありません。
この記事では、輸出ビジネスが儲からない6つの理由をわかりやすく解説します。
輸出ビジネスへの参入を検討されている方は、ぜひこの記事を読んでから決めてください!
この記事のもくじ
輸出ビジネスが儲からない理由①円安でライバルが多すぎる
輸出ビジネスが儲からない第一の理由は、ライバルが多すぎることです。
人気商品に仕入れが集中して供給過多となり、価格競争から値崩れを起こしています。
1990年以来続いてきた円安は、2022年にはとうとう1ドルが150円台という32年ぶりの水準にまで落ち込みました。
その後少し持ち直してきたとはいえ、依然として円安状態が続いています。
となると一般的に考えて、輸入よりも輸出が儲かると考えるのは自然だと言えるでしょう。
実際、非常に多くのせどらーが輸出ビジネスに参入したため、飽和状態となっているのが現状です。
輸出ビジネスはライバルが増えすぎて儲からないので、絶対におすすめできません。
輸出ビジネスが儲からない理由②リサーチが難しい
輸出ビジネスが儲からないのは、リサーチの難しさも大きな原因となっています。。
海外でどんな商品が売れているかは詳細にリサーチしなければわからないため、把握が非常に難しいからです。
購入者側の立場で考えれば想像がつきますが、海外製品は以下のような条件に当てはまらなければ売れにくいでしょう。
- 国内では手に入らない珍しいもの
- 送料が高くても購入したいもの
- 他にはない低価格で手に入るもの
国内で人気のある商品をリサーチするのとは違い、海外の人に買ってもらえる商品をリサーチするには、豊富な情報と高い分斥力が必要になるのです。
輸出ビジネスはリサーチが難しいため、儲からないと言えます。
輸出ビジネスが儲からない理由③送料が高くつく
輸出ビジネスが儲からない理由として、送料の高さも挙げることができます。
たとえば下は、ヤマト運輸で荷物を送った場合の送料を、国内便と国際便で比較したものです。
サイズ (縦+横+高さ) | 関東から関西へ送る場合 | 国内からオーストラリア・アメリカ・インドなどへ送る場合 |
80cm以内 | 1,260円 | 4,650円(5kgまで) |
160cm以内 | 2,180円 | 26,050円(25kgまで) |
引用元:国際宅急便 ヤマト運輸、宅急便運賃一覧表 全国一覧 ヤマト運輸
日本国内で関東から関西へ送った場合と、日本からオーストラリア・アメリカ・インドなどに送った場合では80cmの荷物で3倍以上、160cmの荷物になると10倍以上も送料が違ってくることがわかります。
送料が高くつくと、販売が難しくなるのは言うまでもありません。
利益幅が小さい場合だと、少し価格が下がっただけでも赤字になってしまいます。
かといって高い送料を購入者負担にすると、売れなくなるでしょう。
送料が高くつくため、輸出ビジネスで儲けるのは非常に難しいと言えます。
輸出ビジネスが儲からない理由④返品されやすい
輸出ビジネスが儲からない理由として、返品されやすいというリスクがあります。
特にアメリカは「理由に関係なくどんなものでも返品できる」という考え方を持つ国です。
気に入らないと簡単に返品されてしまうため、再販時には値崩れしていて利益が取れなくなる場合もあるでしょう。
しかも、前述したように海外発送には非常に高額な送料がかかるため、返品されると大赤字になる場合も。
輸出ビジネスは返品されやすいため、儲からない可能性が高いのです。
輸出ビジネスが儲からない理由⑤為替レートの変動をつかむのが難しい
輸出ビジネスが儲からないのは、為替レートの変動をつかむのが難しいことも理由の1つです。
今現在は確かに円安ですが、一口に円安といっても相場は日々変動し続けています。
レートの変動を常に注目しながら取引を進める必要があると言えるでしょう。
為替レートが少し変動しただけでも、仕入れや売上に大きな影響が出るからです。
せどらーには商品の価格相場や売行きをチェックしながらリサーチするという仕事があります。
それも、国内販売ではなく輸出となるとリサーチが難しい上に、為替レートもチェックする必要が出てくるのです。
為替レートの変動をつかむのが難しいことは、輸出ビジネスが儲からない大きな理由だと言えます。
輸出ビジネスが儲からない理由⑥配送時のトラブルが多い
輸出ビジネスが儲からない最後の理由は、配送時のトラブルの多さです。
日本は配送時の荷物の取り扱いがとても丁寧な国で、宅配会社から補償もされています。
しかし海外では、配送時に荷物を投げたり落としたりすることは普通にあります。
また、配送時の扱いで商品が破損しても、補償されることはまずありません。
梱包する際は配送時に商品の破損がないように、できるだけ厳重に行う必要があります。
破損だけでなく、荷物が行方不明になる、到着が極端に遅れるなどのトラブルも多いのが海外発送です。
配送時のトラブルの多さも、輸出ビジネスが儲からない理由の1つだと言えるでしょう。
まとめ
輸出ビジネスが儲からない理由は以下の通りです。
- 円安のせいでライバルが多く飽和状態
- リサーチが非常に難しい
- 国内に比べて送料が高くつく
- 海外ユーザーは返品率が高い
- 為替変動をつかむのが難しい
- 配送時の破損やトラブルが多い
中でも最も大きな理由は、長引く円安が原因でライバルが増えたことです。
今や参入者が飽和状態となっているので、人気商品には出品が殺到して価格崩壊する可能性が高いと言えます。
その上、リサーチの難しさや送料と返品率の高さなどのデメリットがあるため、輸出ビジネスに取り組むのは非常に困難です。
輸出ビジネスは儲からないので、絶対に参入すべきではありません。