コストコ再販店は違法?不正な転売とは?小分け販売の違法性も解説
コストコ再販店が全国で人気を博しています。
価格が安くて品揃え豊富なコストコで仕入れてみたいというせどらーは、多いことでしょう。
しかし、世間では「転売禁止」の実店舗やネットショップが増えているため、コストコ再販店の違法性が心配になりますね。
そこでこの記事では「コストコ再販店やコストコせどり(転売)は違法なのか?」という問題について詳しく解説します。
コストコせどり(転売)が気になっている方は、違法性の有無についてしっかり理解してくださいね!
この記事のもくじ
コストコ再販店とは
コストコ再販店とは、コストコで仕入れた商品を転売するお店のことです。
コストコで買い物をするには会員になって年会費を納める必要がありますが、再販店なら誰でも購入可能。
また、コストコでは大容量で売られている商品が、再販店なら小分け販売されているのも大きな魅力となっています。
コストコ再販店は2023年3月現在全国に50店舗以上があり、ネット上でも多くのショップがコストコ商品を扱っています。
コストコ再販店は違法?
コストコ再販店は違法なのでしょうか?
ここでは、以下について解説します。
- コストコ再販店に違法性はない
- コストコでは再販(転売)を推奨している
- コストコせどり(転売)は個人でも可能
では、順にお話ししていきましょう。
(1)コストコ再販店に違法性はない
結論からいうと、コストコ再販店に違法性はありません。
日本の法律ではコストコに限らず転売を禁じていないからです。
もし転売を違法とするなら、どこかで買ってきた商品をフリマやオークションで売ることができなくなります。
また、何かを仕入れて販売しているお店は全て違法になってしまうでしょう。
仕入れた商品に利益を上乗せして転売することは合法であり、コストコ再販店にも違法性はありません。
(2)コストコでは再販(転売)を推奨している
コストコはそもそも業者用にできたスーパーマーケットなので、再販業者を推奨しています。
以下はコストコの「会員規約」と「オンラインショッピング利用約款」の一部です。
会員規約
10.重要事項
- コストコでお買い上げの商品を再販売する場合、「コストコ」、「Costco」等の商標を表示することはできません。ただし、商品の仕入れ元がコストコであることを説明するために、商品説明資料において、普通の態様、かつ、通常の字体で「コストコ」または「Costco」の文字を表示することは可能です。
- 会員が、コストコでお買い上げの商品を再販売した場合、再販売した商品により生じた損害について、コストコに法的責任がない限りは、コストコは一切の責任を負いません。
オンラインショッピング利用約款
第11条(再販売における注意事項)
1.会員がオンラインショッピングで購入された商品を再販売する場合、当社は、当該再販売商品の購入者(以下、本条において「購入者」といいます)に対して一切の契約上の責任を負いません。
2.会員がオンラインショッピングで購入した商品を再販売する場合、会員は、購入者に対して当社が販売主体ではないことを説明する等、購入者において当社が販売主体であると誤認することのないようにしなければなりません。当社は、当該誤認が生じまたは誤認が生じる恐れがあると判断した場合、会員に対し、誤認を防ぐための合理的な措置を求めることができるほか、当社が必要と認めたときは、当該会員のアカウントの停止または取消及び会員規約「1.」に基づき会員資格の取消を行うことがあります。この場合、当社は会員及び購入者に生じた不利益及び損害について一切責任を負いません。
再販を行うことを前提に、条件についてかなり詳しく記載されているのがわかりますね。
コストコでは再販(転売)を推奨している、何よりの証拠だといえるでしょう。
(3)コストコせどり(転売)は個人でも可能
コストコせどり(転売)はもちろん個人でも可能です。
実店舗やネットショップには個人経営のショップがたくさんあります。
コストコの商品も同様に、個人商店やネットショップで販売することができますよ。
ただし、コストコに限ったことではありませんが、ルールを守って販売しないと違法になる場合があります。
次の章では、コストコ商品の再販が違法になるケースについてお話ししましょう。
コストコ商品の再販(転売・せどり)が違法になるケース
コストコ商品の再販(転売・せどり)が違法になるのは、以下のようなケースです。
- 許可の必要な商品を無許可で販売
- 確定申告をしていない
では、順に確認していきましょう。
(1)許可の必要な商品を無許可で販売
許可の必要な商品を無許可で販売すると、違法になります。
コストコで取扱いのある商品のうち、許可が必要なのは以下のものです。
- 酒類
- コンタクトレンズ
- 医薬品
これらを無許可で販売すると違法になるため注意しましょう。
(2)確定申告をしていない
確定申告をしていないのは、間違いなく違法です。
「個人経営だし大した金額じゃないから…」と考えている方も多いようですが、せどらーが増えてきた現在では個人であっても調査される場合があります。
万一脱税がバレると、利益が全て飛んでしまって借金をすることにもなりかねません。
コストコ再販店が違法だと誤解される理由
ここまででお話ししてきたように、コストコ再販店に違法性は全くありません。
ではなぜ違法だと誤解されてしまうのでしょうか?
その主な理由は、以下の3つです。
- チケットや偽ブランド品等の転売と混同されている
- 買い占めや価格の極端な吊り上げをする人がいる
- 店内で迷惑行為を行う人がいる
1つひとつ見ていきましょう。
(1)チケットや偽ブランド品の転売と混同されている
コストコ商品の再販とチケットや偽ブランド品の転売を、混同している人がいます。
チケットは転売が禁じられていますし、偽ブランドを売ることはもちろん犯罪ですね。
違法な転売のニュースが過去に度々あったため、再販には悪いイメージがつきまとっているようです。
しかし、法律を守って転売している限りコストコ商品の再販には何の問題もありません。
(2)買い占めや価格の極端な吊り上げをする人がいる
せどらーの中には、商品の買い占めや価格の極端な吊り上げを行う人がいます。
コロナ過ではマスクや消毒用アルコールの買い占めによって価格が吊り上がり、一時的にそれらの転売が禁止されたことは記憶に新しいところです。
また、ゲーム機やソフトの買い占めのせいで商品が手に入らなかったという方も多いでしょう。
しかし、問題になったのは買い占めや極端な価格の吊り上げの道義的な観点であり、転売が違法というわけではありません。
需要の高い商品の価格が吊り上がるのは市場において当然ともいえるので、難しい問題だといえるでしょう。
いずれにせよ、転売自体に違法性はありません。
(3)店内で迷惑行為を行う人がいる
コストコに限った話ではありませんが、店内で以下のような迷惑行為を行う人を見かけたことのある方は多いかもしれません。
- 商品が陳列されている前に立ちはだかってリサーチを行う
- バーコードリーダーで長時間利益の出る商品を探す
- 買うかどうかわからない商品を大量にカゴに入れる
これらの行為が、せどり(転売)の印象を悪くしているのです。
もちろん迷惑行為を行うのは一部のせどらーであり、ほとんどの方は一般のお客さんに注意を払いながらリサーチ等を行っています。
しかし、迷惑をかけられると「違法行為も行っているに違いない」と疑いたくなる人の心理も理解できますね。
転売が違法であるかのように言われるのは、迷惑行為を行う一部のせどらーにも原因があるといえるでしょう。
コストコ再販店の実例を紹介
さて、ここでは実際に営業しているコストコ再販店の実例を実店舗とネットショップに分けて紹介します。
まずは実店舗のチラシからご覧ください。
実店舗のケース
下は実際に2023年3月25日~26日に開催されるコストコフェアのチラシです。
人気のスイーツやビッグサイズのピザ、お買い得な日用雑貨などがぎっしりと並んでいますね。
こちらのお店はコストコとは全く関係なく、チラシの商品は全てコストコからの転売品です。
購入者にとってはコストコで買うよりも単価は当然高くなります。
しかし、コストコが近くにない人にとっては往復の交通費と時間を使って遠くまで出かけるよりも、メリットが大きいといえるでしょう。
また、車を持っていない人や、小分けで購入したい場合にも便利ですね。
引用元:https://www.niigata-cupid.com/news/2403
ネットショップのケース
次にネットショップを紹介しましょう。
下は「コストコ21」というコストコ商品を専門に扱うネットショップです。
こちらも、コストコとは関係ない非公式のサイトになります。
コストコには「コストコオンライン」という公式サイトがありますが、利用するには年会費が必要です。
また、取扱商品数が少ないため非公式のネットショップを利用する人が多くなっています。
もちろん自宅近くにコストコがない人や車を持っていない人には、ネットショップもありがたい存在ですね。
引用元:https://www.cc21.jp/
以上のように、コストコ再販店は実店舗でもネットでも大きく展開されています。
コストコの商品を再販(転売)することは、消費者にとってもコストコにとってもメリットの大きいことです。
さらに、法的に何の問題もないからこそ、このような大規模な再販店が成り立っていることがお分かりいただけたでしょうか。
コストコ小分け販売は違法?
コストコの商品を仕入れて販売する方法に違法性が無いことが分かりましたが、小分けにして販売するのに問題を感じる人もいらっしゃるかもしれません。
結論から言えば、コストコの商品を小分けにして販売することも問題ありません。
というより、コストコの商品は小分け販売することで利益を大きく伸ばすことが可能になりますので非常におすすめです。
コストコ再販店は違法性なし!コストコせどりにチャレンジしよう
今回の記事では「コストコ再販店は違法なのか?」をテーマに解説してきました。
結論として、コストコ再販店に違法性は全くありません!
ただし、許可の必要な商品を無許可で販売したり、確定申告を怠ったりするのは違法なので注意が必要です。
ここまで読んできて「コストコせどりにチャレンジしてみたい」と思った方も多いことでしょう。
コストコせどりは、あなたのビジネスを大きく飛躍させるに違いありません!
最後までご覧頂きましてありがとうございました。
それでは失礼します。