電脳せどりは違法?法に反する3つのケースとは!?【初心者せどらー必見】
電脳せどりは違法なのでしょうか?
チケット転売で逮捕される人がいたり、コロナ禍ではマスク等の転売が禁止されたりで、電脳せどりの違法性について心配になっているせどらーも多いことでしょう。
そこでこの記事では「電脳せどりは違法なのか?」「どんな場合に罪に問われるのか?」などについて解説していきます。
本記事でわかることは以下の3つです
- 電脳せどりは違法なのか
- 電脳せどりが違法になる3つのケース
- 電脳せどりで違法にならないためのポイント
電脳せどりに興味がある方や既に販売している方も、ぜひ参考にしてください。
電脳せどりは違法?
結論からいうと、電脳せどりは違法ではありません。
電脳せどりとは、ネットから商品を仕入れて販売するビジネスのことをいいます。一般のせどり(転売)との違いは、仕入れ先がネットである点だけです。
せどりが違法であるとしたら、商品を仕入れて販売するビジネスは全て違法となってしまいますね。
当然ながら、ネットから仕入れる電脳せどりにも違法性はないといえます。
電脳せどりが違法になる3つのケース
電脳せどり自体に違法性はありません。しかし、法に反すると違法になってしまいます。
違法になるのは以下の3つのケースです。
- 古物商許可証を取得せずに中古品を販売する
- 偽ブランド品を販売する
- 販売や転売が禁止されているものを扱う
順に確認していきましょう。
(1)古物商許可証を取得せずに中古品を販売する
古物商許可証を取得せずに中古品(古物)を販売することは違法です。中古品を扱うには管轄の都道府県公安委員会の許可を受け、古物商許可証を取得する必要があります。
もし許可証なしで古物の販売を行うと、古物営業法 第31条により「3年以下の懲役又は100万円以下の罰金」が科されます。中古品を扱う場合は必ず古物商許可証を取得しましょう。
また、法律上の「中古品」の定義は、一般とは少し異なるため注意が必要です。
法律上では一度でも一般消費者の手に渡ったものは、たとえ未開封の新品でも「中古品」になります。メルカリなどの個人売買アプリ(サイト)から仕入れた商品は全て中古品になるため、注意しましょう。
古物商許可証については以下の記事で詳しく解説しています。
(2)偽ブランド品を販売する
偽ブランド品の販売は、いうまでもなく法律違反であり犯罪行為です。もし偽ブランド品やコピー品の販売を行うと「10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金またはその両方」が科せられる可能性があります。
たとえ「パロディ」や「偽物」と明記しての販売も、同じく違法なので行ってはいけません。
また、たとえ偽物と知らかったと場合もビジネスとして販売すると罪に問われます。
ブランド品を仕入れる際は、偽物ではないか厳重に注意しましょう。
(3)販売や転売が禁止されているものを扱う
法律で販売や転売が禁止されているものを扱うと、違法になります。
また、販売するために許可や資格が必要なものを無許可・無資格で販売することも違法です。
以下のものは、法律で販売や転売が禁止されています。
- チケットの転売
- お酒(許可が必要)
- 医薬品(資格が必要)
コロナ禍では一定期間、マスクや消毒液などの転売が緊急措置法によって禁止されていました。
一時的に禁止されるケースもあるので、社会のルールを常に注意深くチェックすることも大切です。
電脳せどりで違法にならないポイントとは?
ここまで、電脳せどりで違法になる3つのケースを解説しました。
それでは、違法にならないためにはどのようなポイントがあるのでしょうか?
ポイントは以下の2つです。
- 古物商許可証を取得しておく
- ブランド品は知識をつけてから扱う
では、1つひとつ説明しましょう。
(1)古物商許可証を取得しておく
電脳せどりを始める前に(すでに始めている方も)、古物商許可証を取得しておくことをおすすめします。
「新品しか扱わないので許可証は必要ない」と考える方も多いでしょう。しかしこの先、中古品で利益の出そうな商品を見つける可能性もあります。
しかし、古物商許可証は申し込みから取得までに2ヶ月もかかるので、先に取得していないと仕入れることができません。
古物商許可証を取っておくと、いつでも違法性なく中古品を販売することができますよ。
(2)ブランド品は知識をつけてから扱う
ブランド品は十分な知識をつけてから扱うことをおすすめします。最近の偽ブランド品やコピー品は非常に精巧にできているため、素人が見分けるのは困難だからです。
万一偽物と気づかずに販売してしまった場合、購入者の信頼を失い、販売先のアカウントは取消されるでしょう。
罪に問われて大きな罰金を背負う可能性もあるなど、偽ブランド販売のリスクは余りにも大きいといえます。
ブランド品の販売は十分な知識を身に付けてから、慎重に行うようにしましょう。
販売先の規約も守ろう
電脳せどりを安全に行うには違法にならないように注意することはもちろん大切ですが、販売先の規約を守ることも重要です。
規約に違反すると、最悪の場合アカウントが取り消しになってしまい、販売を続けられなくなるからです。
ここでは、以下の2つの販売先で特に注意すべきルールについてお話しします。
- Amazonのルール
- メルカリのルール
では、順に見ていきましょう。
(1)Amazonのルール
Amazonでの注意すべきルールは以下の通りです。
- 個人から仕入れた商品は新品として販売できない
- 無在庫転売は禁止
- 複数アカウントの使用禁止
- その他ユーザーへの迷惑行為は禁止
Amazonでは、個人から仕入れた商品はたとえ新品未開封であっても新品として販売することができません。
メルカリやラクマのような個人間取引のアプリやサイトから仕入れた商品は、全て中古品となります。
ただし、ヤフオクのストア出品から仕入れた商品は新品として販売することが可能です。
また、無在庫転売は禁止されているため、商品は必ず仕入れてから販売しましょう。
複数アカウントの取得も禁止されています。
Amazonにはここで紹介した以外にも多くのルールがあるので、出品前には必ず熟読してください。
これらに違反すると、販売に規制がかかったりアカウントを取消されたりする場合もあるので、厳重に守りましょう。
(2)メルカリのルール
メルカリでの注意すべきルールは以下の通りです。
- メルカリで用意された以外の決済方法を促すのは禁止
- 無在庫転売は禁止
- 商品の状態がわかる画像を掲載すること
- アカウントの不正使用は禁止
メルカリではいくつかの決済方法があらかじめ定められているため、他の支払い方法を促すことは規約違反になります。
また、無在庫転売は禁止されているので、商品は必ず仕入れてから出品しましょう。
Amazonなどでは写真を撮影しなくても商品の出品が可能ですが、メルカリは写真が必須です。購入者にわかりやすい写真を掲載しましょう。
また、副アカウントを作ったり、アカウントを他人に譲渡する行為も禁止されています。
メルカリには上記の他にも様々なルールがあるので、出品する前に必ず熟読しておきましょう。
メルカリで販売する際はこれらのルールを厳守することが大切です。
電脳せどりに違法性は全くありません!
この記事では、電脳せどりは違法なのかを解説し、さらに違法になる3つのケースについてお話ししました。
冒頭でもお話ししたように、電脳せどり自体には違法性は全くないので、安心して取り組んでいただいて大丈夫です。
ただし、以下の3つのケースでは違法になります。
- 古物商許可証を取得せずに中古品販売を行う
- 偽ブランド品を販売する
- 販売や転売が禁止されているものを扱う
また、法律だけでなく販売先のルールを遵守することも非常に大切です。
以上に注意し、健全に電脳せどりを行いましょう。
最後までご覧頂きましてありがとうございました。
それでは失礼します。